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北海道大学大学院工学研究科 「都市地域デザイン学研究室」の学生によるブログです。

2013.01.12
9/23は、一日かけて移動し、遂に最後の国ドイツへ入りました。
9/24は、ドイツのライネフェルデという町へ、視察に向かいました。

ライネフェルデは、旧東ドイツの町で、旧西ドイツとの境界付近に位置しています。
元々は小さな村だったのですが、1961年に突如6000人のヨーロッパ最大の紡績工場が設立されました。
さらに、「ライネフェルデ南地区」という、パネル工法の5~6階建てのアパートにより構成されるニュータウンが建設されました。
人口最大時には、16500人まで増加しましたが、紡績工場の閉鎖後、人口が激減し、
将来には、半数の住民がいなくなり、住宅の30〜40%が必要なくなると予測されていました。
そこで、住棟の減築や周辺環境の整備によって、居住環境を改善していきました。

研究室では、現在夕張市の都市集約化についての研究を行っています。
一つの企業による町の発展、そして急激な人口減少による居住環境の悪化は、
夕張ととても良く似ています。

ライネフェルデでは、昔から市役所に務められていたBrigitta Winklerさんにお話を伺いました。
DSCN1909.JPG

まず、ライネフェルデでは、投資を集中させるため、2つのコアとなる軸を設定しました。
135ec831.png

赤の軸に沿って住宅を維持・減築し、そこからはずれている住宅は除却されました。
そして、緑の軸には町から旧市街へ抜けるフットパスを整備しました。

6階建てのアパートを、1階に減築した住民センター。
DSC03597.JPG

その隣には、住棟を撤去されたスペースに、日本庭園が作られています。
DSC03600.JPG DSC03606.JPG

これは、100m以上もあるアパートの、高さを減らし、
8つに分割するように減築し、その間をプライベートな庭にしています。
DSC03702.JPG DSC03709.JPG

高さを減らした後、住居を減築して、テラスにしています。
DSC03656.JPG

高さを減らして、プライベートな庭を併設させています。
DSC03639.JPG

これまでに、1764室のアパートが除却されました。
そして、2600室が改善され、1630室のアパートにプライベートな庭がつけられました。


緑の軸は、フットパスとして整備されています。
フットパスに沿って、スポーツ施設なども整備され、町の憩いの場になっています。
DSC03730.JPG DSC03734.JPG


ライネフェルデは、このように居住環境を改善させたことにより、人口減少がストップし、
現在では、新たな人口流入も見られるそうです。

都市の集約化というと、単純に機能や住宅を集めていくということが思い浮かびます。
しかし、本当に大事なのは、集約化することではなく、住民が住み続けていくことのできる環境をつくりだしていくことなのだと、改めて感じました。
ライネフェルデで学んだことを、今後も夕張市計画づくりに生かしていきたいと思います。

修士2年 長尾美幸
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北海道大学大学院 工学研究科 都市地域デザイン学研究室
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