urban4-blog
北海道大学大学院工学研究科 「都市地域デザイン学研究室」の学生によるブログです。
2013.01.12
明けましておめでとうございます。
前述の記事に引き続き、欧州研修の報告をさせて頂きたいと思います。
今回はドイツ・デッサウにあります「バウハウス校舎」を訪れた際の様子についてご報告します。
「バウハウス校舎」は建築学生なら一度は訪れたい『聖地』です。
今回は聖地巡礼ということで、普段よりも写真を多めにして送くりしたいと思います。
まずは、あまりに有名なあの角度から一枚。
実際に建物に近づくと分かりますが、手前の建物は半地下であることが分かります。
ここには、後で写真が出てきますが、カフェとミュージアムが入っています。
いよいよ、建物のエントランスに向かいます。
先ほどの建物が右の建物で、2つの棟が渡り廊下で接続されている事が分かります。
入り口前のベンチでは、小学生たちが何か野外学習のようなことをしていました。
バウハウスの前で野外学習するとか…贅沢な環境です。
こちらがエントランスです。まず思った事は、窓のサッシが極めて細いので、マスが多いにも関わらず、窓全体が軽やかな印象を受けます。
反対側からは、ちょうど授業が終わったのか、建築学生達が出てきました。
こちらは渡り廊下の下側。
まず、入り口を入って、階段を上ると一枚ガラスの開口がいきなり開けます。
窓の前には、有名なM.ブロイヤーによるワシリー・チェアが。
さっそく一枚。
振り返るとこんな感じです。
上の写真の左側のドアから、受付に入ります。
こちらは、受付内部。開口が大きいので、部屋全体が本当に明るく感じます。
次に、「バウハウス校舎」のディテールについて少しご紹介します。
こちらは上部の窓を開けているところです。ちなみに場所は、渡り廊下部分。
そして、開閉式の窓があるにも関わらず、細いサッシを際立たせる工夫がこれ。
窓枠とサッシが重なるように計算されてつくられている事が分かります。
また、窓の下には、水を流すための溝がきちんと彫られていました。
今度は、建物の裏側に回ってみます。
BAUHAUSの文字が書かれていた建物の裏側から撮った写真がこちら。
右側の水平窓のところに食堂が入っています。
こちらが食堂のテラスからみた景色です。
先ほどエントランスから入って真正面にあったガラスの大開口を外からみると、2~4階まで連続していたことが分かります。
また、建物の裏側でも、サッシの美しさは際立っていました。
最初に述べたように「バウハウス校舎」には半地下空間があり、そこにはかつてナチス政権下の時に、レンガ造に作り替えられた名残が今も残っていました。
壁にはこの建物が、時代とともに変わっていった様子がわかるように、各時代毎のプランが展示されていました。
それと、BAUHAUSの文字が書かれた建物の半地下空間はギャラリーとなっていて、こちらではバウハウスの歴史を見る事ができました。公哉がめっちゃ見入ってました。
最後に、先ほどの食堂で昼食を食べました。食堂はシンプルでとても良い空間なのですが、ご飯は正直まずかったです。
カウンターの写真。
食事風景。
「バウハウス校舎」の次は、近くにあるグロピウス設計のマイスターハウスを訪れました。
マイスターハウスは栗林の中に並んで建っていて、とても落ち着いた環境の中にありました。
特に印象的なのは、階段の踊り場にある大開口です。
さらに中にある会議室からの眺めも素晴らしいものでした。ちなみに、マイスターハウスの窓は縦開きでした。
そして、ここでもディテールへのこだわりは随所に見られました。例えば、洗面台の配置にしても、壁をわざと洗面台の部分だけへこませて、目立たないようにしていました。
この日の最後は、「バウハウス校舎」から数キロはなれた所にあるテルテン・ジードルンクを見に行きました。下の写真がインフォメーションセンターです。
テルテン地区全体図。
住宅群の中には、見学できる建物があり、中に入って実際の空間を体験しました。
建物自体は半地下となっていて、天井高さも相当おさえられており、日本人でさえ低く感じる程でした。
また、バックヤードには豊かな農園が各住戸についており、自然環境を感じながら生活できる、豊かな環境が形成されていました。
デッサウ研修のおさらい。
「バウハウス校舎」は、写真で見るよりもはるかに美しい建物でした。とても100年近く前の建物とは思えない新しさがあり、ディテールのこだわりにしても、現代に通じる工夫を随所に発見することができ、とても勉強になりました。やはり建築は、実際の空間を体験しないと分からないと改めて感じさせられました。
次回は、いよいよ旅の最終地点、ベルリンについてお送りします。
M2 松田耕
前述の記事に引き続き、欧州研修の報告をさせて頂きたいと思います。
今回はドイツ・デッサウにあります「バウハウス校舎」を訪れた際の様子についてご報告します。
「バウハウス校舎」は建築学生なら一度は訪れたい『聖地』です。
今回は聖地巡礼ということで、普段よりも写真を多めにして送くりしたいと思います。
まずは、あまりに有名なあの角度から一枚。
実際に建物に近づくと分かりますが、手前の建物は半地下であることが分かります。
ここには、後で写真が出てきますが、カフェとミュージアムが入っています。
いよいよ、建物のエントランスに向かいます。
先ほどの建物が右の建物で、2つの棟が渡り廊下で接続されている事が分かります。
入り口前のベンチでは、小学生たちが何か野外学習のようなことをしていました。
バウハウスの前で野外学習するとか…贅沢な環境です。
こちらがエントランスです。まず思った事は、窓のサッシが極めて細いので、マスが多いにも関わらず、窓全体が軽やかな印象を受けます。
反対側からは、ちょうど授業が終わったのか、建築学生達が出てきました。
こちらは渡り廊下の下側。
まず、入り口を入って、階段を上ると一枚ガラスの開口がいきなり開けます。
窓の前には、有名なM.ブロイヤーによるワシリー・チェアが。
さっそく一枚。
振り返るとこんな感じです。
上の写真の左側のドアから、受付に入ります。
こちらは、受付内部。開口が大きいので、部屋全体が本当に明るく感じます。
次に、「バウハウス校舎」のディテールについて少しご紹介します。
こちらは上部の窓を開けているところです。ちなみに場所は、渡り廊下部分。
そして、開閉式の窓があるにも関わらず、細いサッシを際立たせる工夫がこれ。
窓枠とサッシが重なるように計算されてつくられている事が分かります。
また、窓の下には、水を流すための溝がきちんと彫られていました。
今度は、建物の裏側に回ってみます。
BAUHAUSの文字が書かれていた建物の裏側から撮った写真がこちら。
右側の水平窓のところに食堂が入っています。
こちらが食堂のテラスからみた景色です。
先ほどエントランスから入って真正面にあったガラスの大開口を外からみると、2~4階まで連続していたことが分かります。
また、建物の裏側でも、サッシの美しさは際立っていました。
最初に述べたように「バウハウス校舎」には半地下空間があり、そこにはかつてナチス政権下の時に、レンガ造に作り替えられた名残が今も残っていました。
壁にはこの建物が、時代とともに変わっていった様子がわかるように、各時代毎のプランが展示されていました。
それと、BAUHAUSの文字が書かれた建物の半地下空間はギャラリーとなっていて、こちらではバウハウスの歴史を見る事ができました。公哉がめっちゃ見入ってました。
最後に、先ほどの食堂で昼食を食べました。食堂はシンプルでとても良い空間なのですが、ご飯は正直まずかったです。
カウンターの写真。
食事風景。
「バウハウス校舎」の次は、近くにあるグロピウス設計のマイスターハウスを訪れました。
マイスターハウスは栗林の中に並んで建っていて、とても落ち着いた環境の中にありました。
特に印象的なのは、階段の踊り場にある大開口です。
さらに中にある会議室からの眺めも素晴らしいものでした。ちなみに、マイスターハウスの窓は縦開きでした。
そして、ここでもディテールへのこだわりは随所に見られました。例えば、洗面台の配置にしても、壁をわざと洗面台の部分だけへこませて、目立たないようにしていました。
この日の最後は、「バウハウス校舎」から数キロはなれた所にあるテルテン・ジードルンクを見に行きました。下の写真がインフォメーションセンターです。
テルテン地区全体図。
住宅群の中には、見学できる建物があり、中に入って実際の空間を体験しました。
建物自体は半地下となっていて、天井高さも相当おさえられており、日本人でさえ低く感じる程でした。
また、バックヤードには豊かな農園が各住戸についており、自然環境を感じながら生活できる、豊かな環境が形成されていました。
デッサウ研修のおさらい。
「バウハウス校舎」は、写真で見るよりもはるかに美しい建物でした。とても100年近く前の建物とは思えない新しさがあり、ディテールのこだわりにしても、現代に通じる工夫を随所に発見することができ、とても勉強になりました。やはり建築は、実際の空間を体験しないと分からないと改めて感じさせられました。
次回は、いよいよ旅の最終地点、ベルリンについてお送りします。
M2 松田耕
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