urban4-blog
北海道大学大学院工学研究科 「都市地域デザイン学研究室」の学生によるブログです。
2013.01.28
1月も終盤にさしかかり、卒計、修論の提出間際となってきました・・・
M1も就活に取り組んでいますし、研究室が一番バタバタぴりぴりな時期となっています。
そんななか、大変ありがたい差し入れが次々と!

45期の森本さんからはみかん!
不規則な生活と食生活で、ビタミン不足な日々が続いているので、大変ありがたいです!

60期の生沼さんからはスイーツや飲み物!
甘党女子が大喜びです!

49期の大島さん、窪田さん、60期の永谷さんからはたくさんのお菓子やスープセット!
作業中つまみ食いが絶えなくなるでしょう・・・

61期の山田さんからはオホーツクセットとスープセット!
そして女の子用?のコラーゲンマシュマロもありました。これでお肌をどうにか保ちたいと思います・・・

54期の垣田さんからはシャンパン!
発表後にみんなで飲みたいと思います!
小篠先生と一緒に決意表明です。
皆さんの暖かい応援と心とお腹をたっぷり満たしてくれそうな差し入れで卒計も修論もがんばれそうです!
消費もがんばっていきたいと思います。
お忙しい中、お気遣いありがとうございます。
みなさんのご期待に添えるよう、各々全力を尽くしたいと思います。
修士2年 林原
M1も就活に取り組んでいますし、研究室が一番バタバタぴりぴりな時期となっています。
そんななか、大変ありがたい差し入れが次々と!
45期の森本さんからはみかん!
不規則な生活と食生活で、ビタミン不足な日々が続いているので、大変ありがたいです!
60期の生沼さんからはスイーツや飲み物!
甘党女子が大喜びです!
49期の大島さん、窪田さん、60期の永谷さんからはたくさんのお菓子やスープセット!
作業中つまみ食いが絶えなくなるでしょう・・・
61期の山田さんからはオホーツクセットとスープセット!
そして女の子用?のコラーゲンマシュマロもありました。これでお肌をどうにか保ちたいと思います・・・
54期の垣田さんからはシャンパン!
発表後にみんなで飲みたいと思います!
小篠先生と一緒に決意表明です。
皆さんの暖かい応援と心とお腹をたっぷり満たしてくれそうな差し入れで卒計も修論もがんばれそうです!
消費もがんばっていきたいと思います。
お忙しい中、お気遣いありがとうございます。
みなさんのご期待に添えるよう、各々全力を尽くしたいと思います。
修士2年 林原
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2013.01.18
1月17日、今年度の研究成果の報告、そして9月のドイツへの視察報告を行うため、
夕張市にいってきました。
鈴木市長や、市役所の課長さんなど、そうそうたるメンバーの前で発表してきました。
このように継続して地域に関わらせていただき、そしてこのような発表の場を設けていただけることに、
夕張市の皆様には本当に感謝申し上げます。

そしてなんと!!!
3年前から研究室で本格的に取り組んできた、夕張市の都市集約化に関する研究ですが、
テレビ朝日の「ガイアの夜明け」の取材を受けました!!
番組のテーマ自体は、財政破綻なのですが、夕張市がお金が無い中でも、
住民が幸せに地域に住み続けていくことができる環境を目指す取り組みを、取材していただきました。

3〜4分ほどになりますが、この報告会での先生と市長の今後の夕張市の在り方に対する議論や、
長尾がドイツの先進事例を報告している様子、また今年度研究室で計画を策定してきた真谷地地区を市長が訪れる様子などが、放送される予定です。
放送は、1月29日(火)夜10:00〜 テレビ東京です。
最初は地域の住民の方々へのヒアリングから始まったこの研究ですが、
それが5つの都市像になり、都市計画マスタープランで将来像がしぼられ、
実際に真谷地という地域で、集まって住もうという話も始められています。
3年前にはこんなに目に見える形で事業が進んでいくことも、
こんな風に全国的に注目していただけることも、全く想像できませんでした。
現在わたしたちがどのような取り組みを行っているか、知っていただけると思いますので、
是非番組を見てください。
よろしくお願いします。
修士2年 長尾美幸
夕張市にいってきました。
鈴木市長や、市役所の課長さんなど、そうそうたるメンバーの前で発表してきました。
このように継続して地域に関わらせていただき、そしてこのような発表の場を設けていただけることに、
夕張市の皆様には本当に感謝申し上げます。
そしてなんと!!!
3年前から研究室で本格的に取り組んできた、夕張市の都市集約化に関する研究ですが、
テレビ朝日の「ガイアの夜明け」の取材を受けました!!
番組のテーマ自体は、財政破綻なのですが、夕張市がお金が無い中でも、
住民が幸せに地域に住み続けていくことができる環境を目指す取り組みを、取材していただきました。
3〜4分ほどになりますが、この報告会での先生と市長の今後の夕張市の在り方に対する議論や、
長尾がドイツの先進事例を報告している様子、また今年度研究室で計画を策定してきた真谷地地区を市長が訪れる様子などが、放送される予定です。
放送は、1月29日(火)夜10:00〜 テレビ東京です。
最初は地域の住民の方々へのヒアリングから始まったこの研究ですが、
それが5つの都市像になり、都市計画マスタープランで将来像がしぼられ、
実際に真谷地という地域で、集まって住もうという話も始められています。
3年前にはこんなに目に見える形で事業が進んでいくことも、
こんな風に全国的に注目していただけることも、全く想像できませんでした。
現在わたしたちがどのような取り組みを行っているか、知っていただけると思いますので、
是非番組を見てください。
よろしくお願いします。
修士2年 長尾美幸
2013.01.13
こんにちは。
今回はいよいよ旅の最終目的地ドイツ・ベルリンについてご報告します。
ベルリンには、9/25にデッサウから車で入りました。途中、高速道路と一般道両方が工事で通行止めとなっており、予定よりかなり遅れてベルリンに入りしました。
まずは、ベルリンと言えばこれ。
ベルリンの壁がもっとも多く残るイーストサイドギャラリーへ。
ここの壁は、アーティストによってイラストが施されていました。

なので、こんな使い方も…。車にひかれる公哉。

続いて、夜のディナーの様子から。
ちなみに、写真で瀬戸口先生と林原さん、長尾さんが使用しているジョッキは、大サイズなのですが、瀬戸口先生が持つと中ジョッキにしか見えないのはなぜでしょうか…


M2全員で一枚。

この日は夜遅くにベルリンに着いたので、行けたのはベルリン中央駅のみでしたが、このベルリン中央駅の大空間は、本当に見応えがありました。路線がいくつかの層に分かれて入ってくるのが見えるので、まるで電車が空中を走っているような錯覚に陥ります。


9/26はいよいよベルリン市内見学です。
まずはじめに、ポツダム広場近くにある、ミースファンデルローエ作、新ナショナルギャラリーを訪れました。


上から見ると、そのシンプルな形態がいっそう際立って見えます。(コルホフビル屋上より撮影)

鉄骨によるシンプルな作りにも関わらず、内部に入った時の重厚感、緊張感は構造がもたらすものだけではない何かを感じさせられました。

天井構造。

地下に美術館があり、待ち合いロビーにはバロセロナチェアが置かれていました。

次に再びポツダム広場へ戻り、磯崎新氏の手がけたフォルクス銀行本店やソニーセンター、また隣接するレゴショップなどを回りました。


おまけ。
ポツダム広場周辺にも、ベルリンの壁が残されている箇所がところどころ見受けられました。

次の日は、はじめにドイツ連邦議会議事堂を訪れました。
こちらでは屋上の中央ドーム内を見学する事ができました。
中は長いスロープが延々と続く2重螺旋構造となっていて、ドーム中心の鏡が張られた構造物の真下に会議場が見えるのですが、この構造物を支えている仕組みはよくわかりませんでした。


頂上は天井が空いていて、風の循環を計算してつくられている事がよくわかります。

続いて、議事堂からすぐのブランデンブルク門へ。
その移動途中には雨が止んできて、日が射し始めてきました。

次に訪れたのは博物館の島にあるペルガモン博物館です。
中にはゼウスの大神殿がまるごと入っていて、独特の空間をつくっていました。

同じく博物館の島にある旧博物館前で写真を撮り

」
いざ、ベルリンが一望できるベルリン大聖堂へ。

聖堂内部は厳かな雰囲気で、たまたまミサも見る事ができました。

聖堂の屋上からはベルリン市内を一望でき、天気も回復した事から、とても良い眺めを堪能できました。

ちなみに、手前の広場では、ベルリンで行われている事業や歴史が分かる、こんなイベントもやっていました。
ベルリンの地図上にポールが立っている場所が事業や歴史に関係する場所です。

続いて、ダニエル・リベスキント作のユダヤ博物館を訪れました。
内部は展示物でごちゃごちゃしていましたが、建物の空間構成が分かるところでは、ふしぎな緊張感がただよっていて、ユダヤ人が歩んできた悲しい歴史を直感的に感じられたような気がしました。そういった意味でも、もう少し展示がすくない方がよかったのでは…と思ってしまいました。


最後に再びポツダム広場へ戻り、この日誕生日だった長尾さんの誕生日会をしました。
長尾さん、誕生日おめでとう!


その後、旅の締めくくりとして、ベルリン・フィルコンサートに行きました。
長かったような短かったような欧州研修の終わりに聴くから尚更なのか、本場で聴いたオーケストラはやっぱりちがって聞こえました。

今回は欧州でも東欧を巡りましたが、各都市毎に全く異なる文化や歴史、都市の雰囲気があり、とても勉強になる旅でした。また、林原さんと長尾さんは修論に関連する調査もあり、収穫の多い研修であったのではないかと思います。
最後になりましたが、お忙しい中、僕たちM2をこんなに素晴らしい研修に引率してくださった瀬戸口先生、本当にありがとうございました。

成田空港にて。
M2 松田耕
今回はいよいよ旅の最終目的地ドイツ・ベルリンについてご報告します。
ベルリンには、9/25にデッサウから車で入りました。途中、高速道路と一般道両方が工事で通行止めとなっており、予定よりかなり遅れてベルリンに入りしました。
まずは、ベルリンと言えばこれ。
ベルリンの壁がもっとも多く残るイーストサイドギャラリーへ。
ここの壁は、アーティストによってイラストが施されていました。
なので、こんな使い方も…。車にひかれる公哉。
続いて、夜のディナーの様子から。
ちなみに、写真で瀬戸口先生と林原さん、長尾さんが使用しているジョッキは、大サイズなのですが、瀬戸口先生が持つと中ジョッキにしか見えないのはなぜでしょうか…
M2全員で一枚。
この日は夜遅くにベルリンに着いたので、行けたのはベルリン中央駅のみでしたが、このベルリン中央駅の大空間は、本当に見応えがありました。路線がいくつかの層に分かれて入ってくるのが見えるので、まるで電車が空中を走っているような錯覚に陥ります。
9/26はいよいよベルリン市内見学です。
まずはじめに、ポツダム広場近くにある、ミースファンデルローエ作、新ナショナルギャラリーを訪れました。
上から見ると、そのシンプルな形態がいっそう際立って見えます。(コルホフビル屋上より撮影)
鉄骨によるシンプルな作りにも関わらず、内部に入った時の重厚感、緊張感は構造がもたらすものだけではない何かを感じさせられました。
天井構造。
地下に美術館があり、待ち合いロビーにはバロセロナチェアが置かれていました。
次に再びポツダム広場へ戻り、磯崎新氏の手がけたフォルクス銀行本店やソニーセンター、また隣接するレゴショップなどを回りました。
おまけ。
ポツダム広場周辺にも、ベルリンの壁が残されている箇所がところどころ見受けられました。
次の日は、はじめにドイツ連邦議会議事堂を訪れました。
こちらでは屋上の中央ドーム内を見学する事ができました。
中は長いスロープが延々と続く2重螺旋構造となっていて、ドーム中心の鏡が張られた構造物の真下に会議場が見えるのですが、この構造物を支えている仕組みはよくわかりませんでした。
頂上は天井が空いていて、風の循環を計算してつくられている事がよくわかります。
続いて、議事堂からすぐのブランデンブルク門へ。
その移動途中には雨が止んできて、日が射し始めてきました。
次に訪れたのは博物館の島にあるペルガモン博物館です。
中にはゼウスの大神殿がまるごと入っていて、独特の空間をつくっていました。
同じく博物館の島にある旧博物館前で写真を撮り
」
いざ、ベルリンが一望できるベルリン大聖堂へ。
聖堂内部は厳かな雰囲気で、たまたまミサも見る事ができました。
聖堂の屋上からはベルリン市内を一望でき、天気も回復した事から、とても良い眺めを堪能できました。
ちなみに、手前の広場では、ベルリンで行われている事業や歴史が分かる、こんなイベントもやっていました。
ベルリンの地図上にポールが立っている場所が事業や歴史に関係する場所です。
続いて、ダニエル・リベスキント作のユダヤ博物館を訪れました。
内部は展示物でごちゃごちゃしていましたが、建物の空間構成が分かるところでは、ふしぎな緊張感がただよっていて、ユダヤ人が歩んできた悲しい歴史を直感的に感じられたような気がしました。そういった意味でも、もう少し展示がすくない方がよかったのでは…と思ってしまいました。
最後に再びポツダム広場へ戻り、この日誕生日だった長尾さんの誕生日会をしました。
長尾さん、誕生日おめでとう!
その後、旅の締めくくりとして、ベルリン・フィルコンサートに行きました。
長かったような短かったような欧州研修の終わりに聴くから尚更なのか、本場で聴いたオーケストラはやっぱりちがって聞こえました。
今回は欧州でも東欧を巡りましたが、各都市毎に全く異なる文化や歴史、都市の雰囲気があり、とても勉強になる旅でした。また、林原さんと長尾さんは修論に関連する調査もあり、収穫の多い研修であったのではないかと思います。
最後になりましたが、お忙しい中、僕たちM2をこんなに素晴らしい研修に引率してくださった瀬戸口先生、本当にありがとうございました。
成田空港にて。
M2 松田耕
2013.01.12
明けましておめでとうございます。
前述の記事に引き続き、欧州研修の報告をさせて頂きたいと思います。
今回はドイツ・デッサウにあります「バウハウス校舎」を訪れた際の様子についてご報告します。
「バウハウス校舎」は建築学生なら一度は訪れたい『聖地』です。
今回は聖地巡礼ということで、普段よりも写真を多めにして送くりしたいと思います。
まずは、あまりに有名なあの角度から一枚。

実際に建物に近づくと分かりますが、手前の建物は半地下であることが分かります。
ここには、後で写真が出てきますが、カフェとミュージアムが入っています。

いよいよ、建物のエントランスに向かいます。
先ほどの建物が右の建物で、2つの棟が渡り廊下で接続されている事が分かります。

入り口前のベンチでは、小学生たちが何か野外学習のようなことをしていました。
バウハウスの前で野外学習するとか…贅沢な環境です。

こちらがエントランスです。まず思った事は、窓のサッシが極めて細いので、マスが多いにも関わらず、窓全体が軽やかな印象を受けます。

反対側からは、ちょうど授業が終わったのか、建築学生達が出てきました。

こちらは渡り廊下の下側。

まず、入り口を入って、階段を上ると一枚ガラスの開口がいきなり開けます。
窓の前には、有名なM.ブロイヤーによるワシリー・チェアが。

さっそく一枚。

振り返るとこんな感じです。

上の写真の左側のドアから、受付に入ります。
こちらは、受付内部。開口が大きいので、部屋全体が本当に明るく感じます。

次に、「バウハウス校舎」のディテールについて少しご紹介します。
こちらは上部の窓を開けているところです。ちなみに場所は、渡り廊下部分。

そして、開閉式の窓があるにも関わらず、細いサッシを際立たせる工夫がこれ。
窓枠とサッシが重なるように計算されてつくられている事が分かります。

また、窓の下には、水を流すための溝がきちんと彫られていました。

今度は、建物の裏側に回ってみます。
BAUHAUSの文字が書かれていた建物の裏側から撮った写真がこちら。
右側の水平窓のところに食堂が入っています。

こちらが食堂のテラスからみた景色です。

先ほどエントランスから入って真正面にあったガラスの大開口を外からみると、2~4階まで連続していたことが分かります。

また、建物の裏側でも、サッシの美しさは際立っていました。

最初に述べたように「バウハウス校舎」には半地下空間があり、そこにはかつてナチス政権下の時に、レンガ造に作り替えられた名残が今も残っていました。
壁にはこの建物が、時代とともに変わっていった様子がわかるように、各時代毎のプランが展示されていました。

それと、BAUHAUSの文字が書かれた建物の半地下空間はギャラリーとなっていて、こちらではバウハウスの歴史を見る事ができました。公哉がめっちゃ見入ってました。

最後に、先ほどの食堂で昼食を食べました。食堂はシンプルでとても良い空間なのですが、ご飯は正直まずかったです。

カウンターの写真。

食事風景。

「バウハウス校舎」の次は、近くにあるグロピウス設計のマイスターハウスを訪れました。
マイスターハウスは栗林の中に並んで建っていて、とても落ち着いた環境の中にありました。

特に印象的なのは、階段の踊り場にある大開口です。


さらに中にある会議室からの眺めも素晴らしいものでした。ちなみに、マイスターハウスの窓は縦開きでした。

そして、ここでもディテールへのこだわりは随所に見られました。例えば、洗面台の配置にしても、壁をわざと洗面台の部分だけへこませて、目立たないようにしていました。

この日の最後は、「バウハウス校舎」から数キロはなれた所にあるテルテン・ジードルンクを見に行きました。下の写真がインフォメーションセンターです。

テルテン地区全体図。

住宅群の中には、見学できる建物があり、中に入って実際の空間を体験しました。
建物自体は半地下となっていて、天井高さも相当おさえられており、日本人でさえ低く感じる程でした。
また、バックヤードには豊かな農園が各住戸についており、自然環境を感じながら生活できる、豊かな環境が形成されていました。


デッサウ研修のおさらい。
「バウハウス校舎」は、写真で見るよりもはるかに美しい建物でした。とても100年近く前の建物とは思えない新しさがあり、ディテールのこだわりにしても、現代に通じる工夫を随所に発見することができ、とても勉強になりました。やはり建築は、実際の空間を体験しないと分からないと改めて感じさせられました。
次回は、いよいよ旅の最終地点、ベルリンについてお送りします。
M2 松田耕
前述の記事に引き続き、欧州研修の報告をさせて頂きたいと思います。
今回はドイツ・デッサウにあります「バウハウス校舎」を訪れた際の様子についてご報告します。
「バウハウス校舎」は建築学生なら一度は訪れたい『聖地』です。
今回は聖地巡礼ということで、普段よりも写真を多めにして送くりしたいと思います。
まずは、あまりに有名なあの角度から一枚。
実際に建物に近づくと分かりますが、手前の建物は半地下であることが分かります。
ここには、後で写真が出てきますが、カフェとミュージアムが入っています。
いよいよ、建物のエントランスに向かいます。
先ほどの建物が右の建物で、2つの棟が渡り廊下で接続されている事が分かります。
入り口前のベンチでは、小学生たちが何か野外学習のようなことをしていました。
バウハウスの前で野外学習するとか…贅沢な環境です。
こちらがエントランスです。まず思った事は、窓のサッシが極めて細いので、マスが多いにも関わらず、窓全体が軽やかな印象を受けます。
反対側からは、ちょうど授業が終わったのか、建築学生達が出てきました。
こちらは渡り廊下の下側。
まず、入り口を入って、階段を上ると一枚ガラスの開口がいきなり開けます。
窓の前には、有名なM.ブロイヤーによるワシリー・チェアが。
さっそく一枚。
振り返るとこんな感じです。
上の写真の左側のドアから、受付に入ります。
こちらは、受付内部。開口が大きいので、部屋全体が本当に明るく感じます。
次に、「バウハウス校舎」のディテールについて少しご紹介します。
こちらは上部の窓を開けているところです。ちなみに場所は、渡り廊下部分。
そして、開閉式の窓があるにも関わらず、細いサッシを際立たせる工夫がこれ。
窓枠とサッシが重なるように計算されてつくられている事が分かります。
また、窓の下には、水を流すための溝がきちんと彫られていました。
今度は、建物の裏側に回ってみます。
BAUHAUSの文字が書かれていた建物の裏側から撮った写真がこちら。
右側の水平窓のところに食堂が入っています。
こちらが食堂のテラスからみた景色です。
先ほどエントランスから入って真正面にあったガラスの大開口を外からみると、2~4階まで連続していたことが分かります。
また、建物の裏側でも、サッシの美しさは際立っていました。
最初に述べたように「バウハウス校舎」には半地下空間があり、そこにはかつてナチス政権下の時に、レンガ造に作り替えられた名残が今も残っていました。
壁にはこの建物が、時代とともに変わっていった様子がわかるように、各時代毎のプランが展示されていました。
それと、BAUHAUSの文字が書かれた建物の半地下空間はギャラリーとなっていて、こちらではバウハウスの歴史を見る事ができました。公哉がめっちゃ見入ってました。
最後に、先ほどの食堂で昼食を食べました。食堂はシンプルでとても良い空間なのですが、ご飯は正直まずかったです。
カウンターの写真。
食事風景。
「バウハウス校舎」の次は、近くにあるグロピウス設計のマイスターハウスを訪れました。
マイスターハウスは栗林の中に並んで建っていて、とても落ち着いた環境の中にありました。
特に印象的なのは、階段の踊り場にある大開口です。
さらに中にある会議室からの眺めも素晴らしいものでした。ちなみに、マイスターハウスの窓は縦開きでした。
そして、ここでもディテールへのこだわりは随所に見られました。例えば、洗面台の配置にしても、壁をわざと洗面台の部分だけへこませて、目立たないようにしていました。
この日の最後は、「バウハウス校舎」から数キロはなれた所にあるテルテン・ジードルンクを見に行きました。下の写真がインフォメーションセンターです。
テルテン地区全体図。
住宅群の中には、見学できる建物があり、中に入って実際の空間を体験しました。
建物自体は半地下となっていて、天井高さも相当おさえられており、日本人でさえ低く感じる程でした。
また、バックヤードには豊かな農園が各住戸についており、自然環境を感じながら生活できる、豊かな環境が形成されていました。
デッサウ研修のおさらい。
「バウハウス校舎」は、写真で見るよりもはるかに美しい建物でした。とても100年近く前の建物とは思えない新しさがあり、ディテールのこだわりにしても、現代に通じる工夫を随所に発見することができ、とても勉強になりました。やはり建築は、実際の空間を体験しないと分からないと改めて感じさせられました。
次回は、いよいよ旅の最終地点、ベルリンについてお送りします。
M2 松田耕
2013.01.12
9/23は、一日かけて移動し、遂に最後の国ドイツへ入りました。
9/24は、ドイツのライネフェルデという町へ、視察に向かいました。
ライネフェルデは、旧東ドイツの町で、旧西ドイツとの境界付近に位置しています。
元々は小さな村だったのですが、1961年に突如6000人のヨーロッパ最大の紡績工場が設立されました。
さらに、「ライネフェルデ南地区」という、パネル工法の5~6階建てのアパートにより構成されるニュータウンが建設されました。
人口最大時には、16500人まで増加しましたが、紡績工場の閉鎖後、人口が激減し、
将来には、半数の住民がいなくなり、住宅の30〜40%が必要なくなると予測されていました。
そこで、住棟の減築や周辺環境の整備によって、居住環境を改善していきました。
研究室では、現在夕張市の都市集約化についての研究を行っています。
一つの企業による町の発展、そして急激な人口減少による居住環境の悪化は、
夕張ととても良く似ています。
ライネフェルデでは、昔から市役所に務められていたBrigitta Winklerさんにお話を伺いました。

まず、ライネフェルデでは、投資を集中させるため、2つのコアとなる軸を設定しました。

赤の軸に沿って住宅を維持・減築し、そこからはずれている住宅は除却されました。
そして、緑の軸には町から旧市街へ抜けるフットパスを整備しました。
6階建てのアパートを、1階に減築した住民センター。

その隣には、住棟を撤去されたスペースに、日本庭園が作られています。

これは、100m以上もあるアパートの、高さを減らし、
8つに分割するように減築し、その間をプライベートな庭にしています。

高さを減らした後、住居を減築して、テラスにしています。

高さを減らして、プライベートな庭を併設させています。

これまでに、1764室のアパートが除却されました。
そして、2600室が改善され、1630室のアパートにプライベートな庭がつけられました。
緑の軸は、フットパスとして整備されています。
フットパスに沿って、スポーツ施設なども整備され、町の憩いの場になっています。

ライネフェルデは、このように居住環境を改善させたことにより、人口減少がストップし、
現在では、新たな人口流入も見られるそうです。
都市の集約化というと、単純に機能や住宅を集めていくということが思い浮かびます。
しかし、本当に大事なのは、集約化することではなく、住民が住み続けていくことのできる環境をつくりだしていくことなのだと、改めて感じました。
ライネフェルデで学んだことを、今後も夕張市計画づくりに生かしていきたいと思います。
修士2年 長尾美幸
9/24は、ドイツのライネフェルデという町へ、視察に向かいました。
ライネフェルデは、旧東ドイツの町で、旧西ドイツとの境界付近に位置しています。
元々は小さな村だったのですが、1961年に突如6000人のヨーロッパ最大の紡績工場が設立されました。
さらに、「ライネフェルデ南地区」という、パネル工法の5~6階建てのアパートにより構成されるニュータウンが建設されました。
人口最大時には、16500人まで増加しましたが、紡績工場の閉鎖後、人口が激減し、
将来には、半数の住民がいなくなり、住宅の30〜40%が必要なくなると予測されていました。
そこで、住棟の減築や周辺環境の整備によって、居住環境を改善していきました。
研究室では、現在夕張市の都市集約化についての研究を行っています。
一つの企業による町の発展、そして急激な人口減少による居住環境の悪化は、
夕張ととても良く似ています。
ライネフェルデでは、昔から市役所に務められていたBrigitta Winklerさんにお話を伺いました。
まず、ライネフェルデでは、投資を集中させるため、2つのコアとなる軸を設定しました。
赤の軸に沿って住宅を維持・減築し、そこからはずれている住宅は除却されました。
そして、緑の軸には町から旧市街へ抜けるフットパスを整備しました。
6階建てのアパートを、1階に減築した住民センター。
その隣には、住棟を撤去されたスペースに、日本庭園が作られています。
これは、100m以上もあるアパートの、高さを減らし、
8つに分割するように減築し、その間をプライベートな庭にしています。
高さを減らした後、住居を減築して、テラスにしています。
高さを減らして、プライベートな庭を併設させています。
これまでに、1764室のアパートが除却されました。
そして、2600室が改善され、1630室のアパートにプライベートな庭がつけられました。
緑の軸は、フットパスとして整備されています。
フットパスに沿って、スポーツ施設なども整備され、町の憩いの場になっています。
ライネフェルデは、このように居住環境を改善させたことにより、人口減少がストップし、
現在では、新たな人口流入も見られるそうです。
都市の集約化というと、単純に機能や住宅を集めていくということが思い浮かびます。
しかし、本当に大事なのは、集約化することではなく、住民が住み続けていくことのできる環境をつくりだしていくことなのだと、改めて感じました。
ライネフェルデで学んだことを、今後も夕張市計画づくりに生かしていきたいと思います。
修士2年 長尾美幸
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